当検査センターは、岐阜市医師会会員の診療支援と地域住民の健康増進を図ることを目的に、共同利用施設として、昭和39年(1964年)に梅河町の医師会館2階に設立されました。その後昭和53年(1978年)に旧岐阜県医師会館跡地の端詰町に移転し、創立50年を迎えた平成26年(2014年)5月に青柳町の岐阜市医師会館の敷地内に新築移転いたしました。
開設後、岐阜市だけでなく岐阜市以外の周辺部医師会会員に利用が広がり、取扱い検体数は年々増加してまいりました。しかし昭和58年頃より民間の検査所の参入により、会員のセンターの利用率が低下してきました。そこで昭和61年からコンピューターシステムの導入による検査データのオンライン化、また、平成元年からは自治体や各種団体が行う検診業務への参加により検体数の増加を図りました。平成7年にはMWS(Medical Work Station)を導入し、近年は種々メーカーの電子カルテシステムへの対応も行っております。また平成20年から特定健診に参入し、検体検査だけでなく、代行入力の請負を開始しました。
その活動範囲は診療に係る検体検査だけでなく、岐阜市、羽島市、各務原市、瑞穂市、揖斐郡、羽島郡、山県市の特定健診およびすこやか健診や、岐阜市、各務原市・岐南町・瑞穂市の学童生徒の健診を受託するなど広域にわたっております。
精度管理の面では、日本医師会(昭和48年~)、岐阜県医師会(昭和59年~)、日本臨床衛生検査技師会、県臨床検査技師会(平成15年~)が主催する精度管理テストに参加し、毎回高成績を収めております。また、第三者機関である医療関連サービス振興会による審査を受け、平成20年から連続して医療関連サービスマーク認定機関となっております(医師会検査センターで認定されたのは全国で3施設のみです)。
コロナ禍に際しては、令和2年(2020年)6月にPCR外来センターを開設、8月には第2検査室を増築してLAMP法でのCOVID19検査を開始し、11月からはPCR外来センターの検体に加えて、医療機関からの検体検査の受託も開始しました。その後は新型コロナ感染症の第5類への移行に伴い、令和6年3月まででLAMP法でのCOVID19検査を終了しています。ただ、オール岐阜県で新興感染症に備えた体制整備を推進されていることから、今後新たな感染症が発生した場合にもすぐに対応できるように、第2検査室や検査機器は残してあります。
今後も精度管理はもちろんのこと、技術の研鑽、知識の修得に努めるとともにサービスの向上を日々目指してまいりますので、引き続き会員の皆様のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。