行事予定

第36回ぎふ市民健康まつり

終了しました。

岐阜市医師会としての取り組み

 100年前、日本人の平均寿命は男性42歳女性43歳、人生50年時代でした。そして今、私たちは人生80年時代を生きています。ところで、健康寿命という言葉があるというのをご存知ですか。健康寿命とは、「日常的に介護を必要とせず、自立した生活ができる期間」のことを言います。WHOが2000年に提唱した考え方で平成23年度の日本人の健康寿命は男性で71.19歳、女性で74.21歳。同じ年の平均寿命は男性で80.21歳、女性で86.61歳ですから、この二つの差、つまり病気を抱えて生きる期間が、男性は9.02年、女性は12.4年、平均すると約10年あるということになります。この人生ラスト10年をいかに過ごすかがこれからの課題です。その中で今、筋肉量や筋力と健康との関連に大きな注目が集まっています。高齢者の健康を維持し、増進する要因の一つが、筋肉量と筋力の維持、増加にあり、要介護状態や寝たきり予防に効果があるというのです。「ロコモーティブ・シンドローム」「骨粗鬆症」「フレイルティ」「サルコペニア」「認知症」「メタボ」高齢社会においては、これらがキーワードとなります。みなさんも、テレビやラジオ、新聞、雑誌などでこうした言葉を見たり聞いたりしたことがあるのではないでしょうか。サルコペニアは「加齢に伴う筋肉量の低下」、フレイリティは「虚弱」 ロコモーティブシンドロームは「運動器の障害により介護が必要となる危険性の高い状態」、骨粗鬆症は「骨が脆くなって骨折しやすくなる病気」をいいます。要介護状態となられた方の病気を分析するとその半分以上がこれらに関係した病態なのです。今回、医師会では、「脱要介護状態」を目指し、専門医によるロコモチェック、ロコモ診断、理学療法士会と協力しての予防体操であるロコモ体操を行います。認知症、メタボ等に関しても、診断、予防、啓発のためにサポート医が積極的に取り組みます。これらのコーナーは午前10時から受け付けております。また、午後からは例年通り各専門医による無料相談コーナーを設けております。全て個室とし、先生の前にはコンピューターも注射器も、怖い検査機器も並んでいません。各々の医師が相談者の心に寄り添いひとりの人間としてより身近でより相談しやすい雰囲気づくりを心掛けております。また健康祭りの参加者の方に女性が多いことから、女性外来も開設いたしました。ぜひ安心してお立ち寄りください。

 年に一度のこの機会に、多数の市民の皆様のご来場を心からお待ち申し上げております。

日時 平成27年11月8日(日)
10:00~(受付終了 15:00)
場所 岐阜市文化センター
〒500-8842 岐阜市金町5丁目7番地2
TEL:058-262-6200
FAX:058-262-6229
主催 ぎふ市民健康まつり運営会議
内容 ・健康医療相談(午後1時~3時)
・ロコモチェック・相談コーナー
・メタボ予防相談コーナー
・もの忘れ検査・予防相談コーナー
参加費 無料
お問い合わせ ぎふ市民健康まつり運営会議事務局
(岐阜市健康部健康増進課内)
TEL:252-7193

「第36回市民健康まつり~おかげさま 今日も元気~」
平成27年11月8日(日)午前10時~午後3時、岐阜市文化センター

 「第36回市民健康まつり~おかげさま 今日も元気~」が平成27年11月8日(日)午前10時から午後3時半まで、岐阜市文化センター及び金公園において開催されました。
今年もスマートウエルネスぎふ健幸ウォーク2015、第5回岐阜市農業まつりが同時開催されていることで相乗効果を生み、14499名の参加者となりました。
加えて「さんぽde野外ライブ」が新規開催され盛沢山のイベント日和でした。
岐阜市医師会では昨年より岐阜市整形外科会のご協力で「ロコモーティブシンドローム」を午前の部の目玉としました。
診断とカウンセリングを整形外科専門医にして頂き、理学療法士会と連携してロコモ体操を体験することで健康になってもらうことを目的にしております。
残念ながら昨年同様「ロコモ」という言葉自体がまだまだ浸透しておらず啓蒙活動の大切さを感じました。
来年にはもっとわかりやすい看板を掲げて「転びにくい、要介護状態にならない体づくり」を指導していければと思っております。
 「もの忘れ検査コーナー」は数年前より始めておりますが、パソコンのタッチパネルを用いてもの忘れ検査を行い、もの忘れ疑いの判定が出た方には認知症サポート医より相談をお受けしております。
女性の方で図形の検査で間違いが多い傾向がありました。「メタボ相談コーナー」では、もう十分に勉強されており自分の頑張っている姿を話して認めてもらいたい方が多く訪れ、大変お話しを聞くが楽しい時間でした。
 午後は例年どおり「健康医療相談コーナー」を加納班の9名の専門の先生方にご協力頂きました。個室対応で、じっくりお話を聞いて真摯に対応して頂け毎年沢山の方が相談においでになりリピーターも多い人気のコーナーです。
 昨年同様にスタンプラリーも行われ、楽しみながら健康に興味を持つきっかけとなっているようです。今年も医師会は理学療法士会、薬剤師会、検査技師会等各団体と連携することができました。今後さらに連携を進めることで、大きな健康の輪が広がり市民にとってさらに意味のある健康まつりとなるのではないかと思っております。
 医師会の活動を市民の皆様に知っていただける大切な機会でもあります。医師会として少しでも情報発信でき、健康管理のきっかけになれるよう、来年も新しい企画をしていきます。
 ご協力頂きました先生方、本当にありがとうございました。

開会式
会長挨拶
健康医療相談
担当医
メタボ予防相談コーナー
もの忘れ検査コーナー
もの忘れ相談コーナー
雨の中の健幸ウォーク